害獣対策の柵(電気柵やネット柵)はかなりのお値段がすると思います。
正直、柵の方が断然値段が高く、その内側で守っている野菜をスーパーで買う方が安いのではと思ってしまいます。(メンテナンスにかかる労力もあるでしょうし。。)
旅行で田舎を訪れた時に、家庭菜園と思われる小さな畑1つ1つ、全ての畑が柵やネットで覆われていました。
私はどうしても値段を気にしてしまうのですが、柵を付けている家は値段なんて気にならないくらいどこもお金持ちなのでしょうか?
ノリさん、こんにちは。少し前のご質問ですが、回答してみます。
901潜さんのおっしゃる通り、鳥獣被害対策の費用のかなりの部分は補助金で賄われていて、スーパーに出回る野菜のうち、それが価格に乗せられているのは少ないと思います。またスーパーの安い野菜や果物は、鳥獣被害の出にくい距離にある比較的規模の大きな農家が作るものが多いのではないでしょうか(そうでないものもあります)。
もし鳥獣被害の出やすい中山間地域の農家が意欲を失い、今でも進行している耕作放棄地が増えると、動物は一層市街地近くに現れやすくなり、これまで被害の無かった所にも動物による農作物被害が出るようになるでしょう。
これでは鳥獣被害がいっこうに止まらず、悪循環が続いてしまいます。
稲作農家の長男だったので、化学肥料が普及する前の昔には、稲わら堆肥を作って撒いたり、田植えや稲刈りも手作業で苦労が多かったものの、そのため実った米は見るだけでも嬉しいものでした。そのためそれがイノシシに踏み荒らされたり、サルに食われたりして全滅したら、どれほど腹も立ち悔しいかもわかります。
しかし鳥獣被害がひどいからと言って簡単にはやめられません。食べ物は命の源だし、先祖からの農地を容易には放棄できません。これはコストの多寡では無くなると思います。