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鹿が山から降りてくると鹿についたマダニが草地などに移ってきてしまうそうで大変怖いなと思っています。マダニ以外にも問題となるダニはありますか?
活動場所 :宮城県
活動場所 :岡山県
シカについているダニは、マダニだけではありません。ツツガムシ類もくっついている可能性があります。
ツツガムシ類もダニの一種ですが、マダニよりとても小さく体長0.2~0.8 mmが特徴です。つつが虫病の原因となる可能性があり、ツツガムシの中でもアカツツガムシ, タテツツガムシ, フトゲツツガムシ等の幼虫に刺咬されて感染します。症状もマダニを介して発生する可能性がある日本紅斑熱に似ています。
いずれにせよ、治療が遅れると重症化するので早めに病院に行くことが重要です。
また、ダニはそもそも、山や野原だけではなく公園や庭などにもいます。ネコやイヌなどのペットにもついている可能性がありますので、普段から気を付ける必要があります。
Fugoさん
ツツガムシ、近所のおじいさんが言っているのを聞いたことがありましたが、ダニのように鹿にくっついているやつのことでしたか。
ダニ同様に気をつけなければいけませんね。
ことぶきさん、こんにちは。少し前のご質問ですが、回答を追加します。
よく話題になるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を媒介するマダニの種類の中で、タカサゴキララマダニ、フタトゲチマダニ、キチマダニ、オオトゲチマダニ、ヒゲナガチマダニ等にSFTSウイルスが見つかっていて人に媒介しています。
国立感染症研究所の記事では、植物に付いているマダニとシカに付いているマダニではウイルス遺伝子の保有率が違っているとの結果もありました(植物に付いたマダニでは7〜16%、シカに付いたマダニでは44%)。
さらに犬でも調査がなされ、このウイルスを持つ犬が高い率で見つかっています。
シカではFugoさんが書かれたツツガムシの他に気をつけたいのがヤマビルです。足の蹄の間にに入り込んで長く寄生することも多く、シカが里に出てくるようになると、これも増えるようになりました。
ヤマビルはいつの間にか体に付いてしまい、気づいた時には血が止まらなくなります。時には1ヶ月以上もかゆみがとまらないこともあります。ヤマビルから生じた重篤な感染症は報告がありませんが、細菌類を多数持っているため、免疫力が低下していたり体力の弱っている人ではそれらの日和見感染を起こしやすくなります。
ヤマビルはナメクジと同様に塩分に弱いので、20%ほどの濃度の塩水を含んだタオルを首や肩に巻いておくと首筋には効果があります。他は長靴や地下足袋を履いてサンダルや運動靴を避けるなどをします。
困ったことがあれば、気軽に聞いてみましょう。似た質問がすでにあっても遠慮はいりません。状況は1人1人違います。また最新の情報が出てくるかもしれません。