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アライグマやハクビシンは家屋に住みつく被害が出ますが、アナグマはどうなのでしょうか?
アナグマは通常は、集落に近い雑木林から山地のササ藪の斜面などに穴を掘って生息していますが、農作物を食害し始めると、人家や倉庫などの建築物の床下や庭に、巣穴を掘って住み着くこともあります。
前足にとても硬いかぎ爪があり、得意な穴掘りで、長く複雑な穴を縦横に掘るため、床下の土台や基礎に大きな被害を出します。
自然な環境では、地下2〜3m程の深さに穴を掘って大きな巣を作り、巣穴は次の代にも受け継がれます。
入り口は一つの巣で数個から、大きな巣では数十個もあり、中は迷路のようになっていてたくさんの部屋に分かれています。
春の4〜6月に交尾をし、翌年の3〜5月に巣穴の中で2〜4子を出産します。寿命は10年程度と言われています。
ニホンアナグマは気温が下がる冬季にはクマのように冬眠します。その期間はおよそ2ヶ月程度と言われていますが、地域によって差があり、寒冷地では3~5ヵ月程冬ごもりするとも言われています。
雑食性でモグラやネズミのような小動物や昆虫、木の実、果実などなんでも食べ、人家周辺では生ゴミや 残飯なども食べるので、人家にそれらの食害が現れた場合は、床下近くの地面に穴の有無も点検する必要があります。
参考
アナグマによる被害:島根県
https://www.pref.shimane.lg.jp/admin/region/kikan/chusankan/choju/t_pamphlet.data/anaguma.pdf
中型獣の生態と特徴、p60〜63:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/manual_tyuugata_jyuurui/180330-6.pdf
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