同じことで困っている人はたくさんおられます。質問するだけでも貢献に繋がります。
猿による農作物の被害の度合いの指標はどのように定義されていますか?
サルの農作物への被害度を測るには、生息状況や農家への調査を行い、以下のような目安が用いられます。
レベル0:山奥に生息していて集落に出没せず、被害がない。
レベル1:群れが集落へたまに出没するが、被害がほとんどなく、稀に林縁部のカキ・クリを食害する。
レベル2:群れが季節的な出没をするが、主は森林の中の果樹園やキノコ類・タケノコなどを食害する。群れ全体が出没することはなく、被害作物が限定されている。
レベル3:群れの大半が、農地に季節的に出てきて農作物の被害を出し、その少数が人家の軒下などで出没してカキや家庭菜園に被害が出る。
レベル4:群れ全体が、通年で農地に出没して常時食害がある。果樹園などの被害が増加し、冬には落穂を食べに出てくる。被害作物の種類が増加し、民家への生活被害が稀に出る。
レベル5:群れ全体が、通年で頻繁に出没し、農作物被害が日常化する。民家への侵入被害も大きく、人身被害も発生し、人慣れも進んでいる。被害防除の対策でも効果が少ない。
以上は環境省のガイドラインや山口県での例等をまとめました。
都道府県や市町村では、この加害レベルの判定も加味して、地域に合った被害対策を実行しています。
参考
特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(ニホンザル編・平成 27 年度)p22、環境省
https://www.env.go.jp/nature/choju/plan/plan3-2d/nihonzaru.pdf
ニホンザルの計画的な管理のために、パンフレット、環境省
https://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5/panfusaru.pdf
ニホンザルの被害対策について、山口県
http://www.tamenteki-yamaguchi.jp/kennshukai/PDF%20鳥獣害対策/サル対策修正.pdf
平成 27 年度、山口県ニホンザル生息状況調査業務報告書(野生動物保護管理事務所)
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cmsdata/1/b/3/1b3982f8c3f159e0071d802d21f2ddc2.pdf
このFAQにコメントがあればお願いします!