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山にいる鹿が田んぼにやってくるのにはどういった理由があるのでしょうか?
シカは春には芽吹き始めた山野の若芽や山菜の芽などを食べています。
通常は人間を避けるため山地に生息していますが、本来は草原の動物なので、平地や人里で草が茂り始めるとしだいに山から下りてきます。
特に近年はシカが増えて山での個体数密度が高く、森林内で下生えしている植物や口が届く範囲の葉などを食べ尽くす傾向にあり、森林の林縁部で手入れがなされないところではそのすぐ近くにある道路や放棄された果樹園などに出没しやすくなります。
そうなると道路やその法面にある草を食べているうちに、植えたばかりの稲や伸び出している苗をも食害しやくすなります。こうした田んぼやその周辺はシカが本来好む生息環境でもあります。
そのため一度水田を餌場と覚えた個体はその周辺に居つき、秋の収穫後のヒコバエを食べに再びやってきます。その後の冬季でも山に戻らず、隠れ場所になっている近くの里山からやってきて、田の畦や道路脇に生え残っている草を食べ続けます。さらにその近くで栽培されているものがあればそこへ移り食害が続きます。
反芻胃を持つシカは植物質のものならほとんど何でも食べられるために、茶葉のような被害の少なかったものまでも食べるようになります。
参考
シカ・イノシシによる被害作物と被害発生時期、兵庫県
http://www.wmi-hyogo.jp/publication/pdf/mono02/chapter_4.pdf
シカの被害対策、三重県
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000626064.pdf
このFAQにコメントがあればお願いします。
其処に餌があるからです。鹿の活動範囲は山際から約200m程度と言われており、平地のど真ん中の田畑には来ませんが、山に近い田畑に出て来ます。
901潜さん、回答誠にありがとうございます!
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