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囲い罠というものもあるようですが、どのような罠なのですか?長所や短所も教えてください。
囲いわなとは天井の無い大型の檻のことです。
天井が無いため檻の高さは2m以上必要です。一般的な大きさはは5m四方でシカなど脚をかけやすい動物向けには内側への返しも必要です。
また設置する場所の選定が重要です。目的とする動物が多く出没するところを選びます。そのための生息調査も事前に必要になります。誘引のエサを撒くときも罠の周囲に大量に撒きがちなので、単なる餌付けにならないよう注意が必要です。
囲い罠のメリットは、複数の個体を一度に捕獲できること、さらに手負いの個体を作りにくいことなどです。
囲い罠のデメリットは、設置場所が限られ広く平らな場所が必要となる、設置に比較的時間がかかる、運搬や場所の移動が困難である、誘引餌の管理が必要、中のスペースが広く捕獲された個体が暴れやすい、などです。
兵庫県の過去の統計では仕掛けた罠の9割が一回のセットに1頭しか捕獲できていません。近年では檻の扉を作動させるのを、インターネットで経由したカメラを見ながら遠隔操作したり、出入り口に赤外線センサーを設置して移動個体数を計測し、自動で作動させる方法も開発されています。
なお、仕掛けをセットするにはわな猟免許が必要になります。
参考
平成30年度鳥獣被害対策基盤支援事業 地域リーダー育成研修 (集落) 野生鳥獣被害防止マニュアル -総合対策編 -
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/sogo_taisaku/manual_common.pdf
環境省_狩猟免許を取得する[狩猟の魅力まるわかりフォーラム]
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort8/hunter/license.html
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