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住宅街に出没して駆除される熊がニュースになることがあります。年間どのくらい駆除されているのでしょうか?
平成20年から平成30年の11年間のクマの平均捕獲数はヒグマで607頭、ツキノワグマでは2,115頭です。ヒグマでは年ごとの差は大きくありませんが、ツキノワグマでは大量出没する年とそうでない年では倍以上の差があります。
ヒグマの捕獲数は昭和40年代に大きく増えた後に減少して平成に入ってからは増加傾向が続いています。
ツキノワグマでは昭和50年代から昭和60年代までは、毎年のように2,000頭以上が捕獲されてきました。平成に入ると減少しましたが、その後は増加に転じて平成18年には大量出没が相次ぎ、過去最高の4,656頭の捕獲となりました。
ツキノワグマが人里に大量に出没する年としない年があるのは、ブナやミズナラなどのクマの秋の餌となる木の実の豊凶が影響していると言われています。
ヒグマもツキノワグマも近年では人身被害が増えていることもあり、有害駆除の方が増加し続けています。
しかし人里の餌を覚えたクマは山のエサの増減に関わりなく人里に出没する傾向があるため、人と遭遇しての被害が出る可能性も高くなっています。
人家やキャンプ場の残飯や廃棄された果物などでクマを惹きつけないないようにする必要があります。
参考文献
クマ類の保護及び管理に関する現状
https://www.env.go.jp/nature/choju/conf/conf_wp/conf04-04/mat01.pdf
クマ類の捕獲数(許可捕獲数)について [速報値]
http://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/capture-qe.pdf
ツキノワグマ大量出没の原因を探り、出没を予測する 森林綜合研究所
http://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5-4a/background/full.pdf
クマに注意!-思わぬ事故をさけよう- 環境省
http://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5-4a/kids/full.pdf
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