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草刈りの不要なサル用の電気ネット柵があると聞いたのですが、どのようなものですか?
新型サル用電気ネット柵は、京都大学霊長類研究所が開発したもので、支柱とネットを離すことでサルがよじ登りにくくなり、確実に電気ショックを与えられ、しかも草刈り労力が少なく済む構造になっています。
ネットと支柱が30〜40cm離れているために、サルは支柱を登ることができません。古いビニールハウスの支柱も再利用でき、市販されている安価で丈夫な直管パイプも使えます。
また高さ2mの最上部にある柵線(プラス)までツル性の植物などが登らない限り漏電しないため、草刈りの労力が少なく済みます。
設置する際は、通電素材が織り込んであるネット(マイナス)の最上部に柵線(プラス)を通して、腕の先端に付けた碍子(がいし)に固定してネットを張り巡らします。碍子を支点にネットがぶら下がる形です。支柱間隔は約3mです。ネットの接地面はトラロープやパイプを通してペグで地面に固定します。
柵の近くに立木や電柱、家屋への電線があると、そこからサルが飛び込んで侵入するので、その場合は位置をひと工夫を要します。従来のネット型と同様に点検は必要で、タヌキやアライグマなど野生獣の噛みきりで破損することもあるので、見回りと補修が必要です。
参考
鳥獣被害防止マニュアル、P82〜83、農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/h19_03/pdf/3-2.pdf
ニホンザルの被害防止パンフ、P4、平成23年、兵庫県
http://www.wmi-hyogo.jp/class/pdf/monkey_2011.pdf
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