千葉県にアナグマはいますか?
長生郡で狸をみましたが、もしかしたらアナグマだったのか、あいまいになりました。
房総半島の南部でアナグマはいますか?
足跡を調べた時には狸と思っていました。
極楽トンボさん、こんにちは。千葉県にはアナグマは生息しているようですね。私は西日本の人間なので、千葉県で見たことはありません。しかし、千葉県立中央博物館のページにある「教室博日記」で目撃情報がありました。(下記参考)
タヌキとアナグマはとてもよく似ているので、間違える方がとても多いです。昔の人も、タヌキとアナグマを一緒にしていて、アナグマ汁も「タヌキ汁」としていたことがあったようです。
アナグマは、タヌキと比べて胴体に対して頭が小さくしゅっとしている感じです。また、目の周りの黒い模様は縦長なのが特徴です。ほかにも間違えやすい動物として、ハクビシンやアライグマもあります。個人的に「見分けるポイントが良くまとまってるなぁ」と思うのが農林水産省の野生鳥獣被害防止マニュアルです。ここの「2章 中型獣対策の基本の1加害鳥獣の特定」に書いてありますので、参考になさってください。
<参考>★教室博日記
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/yama/news/2018/20181116meles.htm
★農林水産省 野生鳥獣被害防止マニュアル 2章 中型獣対策の基本 1加害鳥獣の特定
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/manual_tyuugata_jyuurui/180330-4.pdf
極楽トンボさん、こんにちは
千葉県ではアナグマが保護動物なんですね。
環境省の調査で、千葉県北部のアナグマの生息環境が悪化して生息域が縮小し、県南部の房総半島に偏在していて、保護上重要な動物種となっています。
平成23年の千葉県レッドデータブックのカテゴリーでもCランクの「要保護生物」で、成熟個体数が1000未満であり、最近10〜20年間に20%以上の減少が推定されるか、今後に減少があると予想されていました。
平成31年の同レッドデータブックでも、アナグマでは同じランクが引き継がれています。
一方鹿児島県では年間4000頭が駆除されているという平成29年の記事がありました。地域によってこれほど状況が異なっています。熊本に住んでいた頃に、鹿児島では捕獲してよく食肉にしていると聞きました。
Fugoさんのおっしゃる通り、アナグマは見間違えやすく、昼間でもちらっと見るとタヌキに見えます。長野県にいた頃、林道で車を止めていたら、そのすぐ脇をアナグマがせっせと頭を振りながら歩き去って行くのを見たことがあります。最初はタヌキと思って気にせずにいたら、目の前を通り過ぎてアナグマとわかりました。
千葉県ではアライグマが増えて、在来哺乳動物の生息域と競合しているということもあり、外来生物による影響も懸念されています。
千葉県生物多様性センター、2011年
http://www.bdcchiba.jp/endangered/rdb-a/rdb-2011re/rdb-201103honyurui.pdf
千葉県生物多様性センター、2019年
http://www.bdcchiba.jp/endangered/2019/redlist2019.pdf
鹿児島県のアナグマについて、東京農工大学、2017年
Fugoさん
コメントをありがとうございます。
千葉県にもアナグマが居て嬉しいです。
ここでは嬉しいと言うと顰蹙をかいますね。
鳥獣害の害の字をちょこっと変えて, 鳥獣がいたぞQ&Aにして欲しいです。