まるみえホカクンという罠があるそうなんですが、どういったものですか?
不明・その他
大型捕獲わなにICT技術を活用した、まるみえホカクンとはどういうものですか?
回答 1
まるみえホカクンは、兵庫県立大学、三重県農業研究所、(株)アイエスイエー、鳥羽商船高等専門学校が共同開発した、シカやイノシシ、サルの群れなどを捕獲する大型の捕獲ワナです。
動物は檻内外の動きを入り口近くのセンサーカメラで捉えられ、その様子をネットワークに接続したパソコンなどで確認しながら、檻の扉を最良のタイミングで動作させて効率よく捕獲するシステムです。
当初は担当者のみが運用できる方法で、情報を地域住民や関係者と同時に共有できませんでした。そのため平成26年には、クラウドサーバーとアプリで関係者すべてが情報を共有する、クラウドまるみえホカクンに改良されました。
これにより、アプリのチャット機能で、狩猟者や食肉加工業者とも容易に連絡できて、関係者の都合に合わせたワナの作動が可能なりました。
現在では、画像処理を行う人工知能で自動捕獲を行う、ロボットまるみえホカクンに改良されています。これは檻の扉の操作を自動でも行い、捕獲率の向上と、深夜などの捕獲の省力化を可能にしています。
クラウドまるみえホカクンは平成30年までに全国250ヶ所以上で導入され、それらをロボット化することも今後見込まれています。
参考
野生鳥獣被害防止マニュアル、p40、コラム:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/sogo_taisaku/manual_common.pdf
ICTを活用した檻・罠の遠隔監視・操作システム「クラウドまるみえホカクン」:環境省
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kihyo03/gityo/new_tech_cultivar/attach/pdf/2017-4.pdf
平成27年度三重農研成果情報:三重県
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000715723.pdf
ICTを用いた大型檻、罠の遠隔監視・操作と捕獲の自動化の融合技術(人の判断と自動システムによる高効率省力化技術)の開発:鳥羽商船高等専門学校、環境省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/30_ict_seika/attach/pdf/ict_kenkyu_seika-16.pdf
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