どうやらハクビシンが畑に来ているようですが、食べた痕跡からハクビシンかそれ以外の鳥獣かどうかを判別はできますか?
ハクビシン
ハクビシンが畑に来ているようですが、食べた痕から判別できますか?
回答 1
ハクビシンの食べ跡はアライグマとタヌキなどとも似ています。
代表的な作物について見分け方を紹介します。
・トウモロコシ
ハクビシン:茎を斜めに倒して、実を食べて食い散らかした跡ができます。
アライグマ:茎を全て倒して外皮も剥き、きれいに食べます。
タヌキ:茎を全て倒して実を食べ、土が付いた部分を食べません。
・スイカ
ハクビシン:スイカの中に顔を入れて中身を食べるので、穴が大きくなります。
アライグマ:前足で小さい穴を開けて、そこから前足を入れて中身を食べます。
タヌキ:少し大きく不整形な穴を開け、実の食べ残しがあります。
・ブドウ
ハクビシン:つるにぶら下がり果実袋を下側に口で引き裂いて、下に垂れます。
アライグマ:つるの上から果実袋を両側に破きます。
タヌキ:果実袋を不整形に破り、地面に落とします。
・イチゴ
ハクビシン:実を食いちぎり、ヘタだけが残ります
アライグマ:ヘタに実が少し残ります。
タヌキ:アライグマよりはヘタに実が多く残る食べ跡です。
・ミカン
ハクビシン:枝にぶら下がり、下から果実を食べて内皮を下に吐き出します。
アライグマ:小さい穴を開けて中身だけをきれいに食べます。
タヌキ:皮が少し残るように果実を口で引きちぎり、離れた場所で食べます。
参考
鳥獣被害防止マニュアル、ハクビシン、p16〜17、農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/h20_03b/pdf/data0.pdf
登はん能力からみたアライグマとタヌキのブドウ果実食害防止対策、農研機構
http://www.naro.affrc.go.jp/org/narc/chougai/wildlife/150205_sign_damage.pdf.pdf
ウンシュウミカンに発生したタヌキによる果実食害、和歌山県
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070100/070109/gaiyou/002/tyouzyuu_d/fil/21o4.pdf
野生鳥獣被害防止マニュアル、イチゴをハクビシンから守る、栃木県
http://www.pref.tochigi.lg.jp/g04/documents/tochigi_hakubishin_manyuaru_190604.pdf
アライグマによる被害を防ごう、環境省、九州地方環境事務所
https://kyushu.env.go.jp/to_2012/data/0323a_03.pdf
アライグマ捕獲技術プログラム、神奈川県
https://www.pref.kagawa.lg.jp/kankyo/shizen/hokaku/file/160315.pdf
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