猿はどのようなところを通り道にしているのでしょうか?
サル
サルを市街地で見つけることがあります。どこを通って来るのでしょうか?
回答 2
サルは市街地に通じる川や用水路の草むら、空き家や人の出入りの無い建物、空き地や公園などを通じて市街地にたどり着きます。
その多くがオスのハナレザルです。通常は、群れの中で生まれたオスが5〜8歳で群れから出るもので、繁殖期には大きく移動して別の群れに入ります。
市街地ではサル対策がなされていないことが多く、家庭菜園や生ゴミもサルのエサになり、隠れ場所や休息場も多くて、ハナレザルを山から呼び寄せやすくなっています。
本来は市街地に出没しないはずのハナレザルがそこに現れるのも、元の群れの人慣れが進んでいるためと考えられています。
また、中には市街地に出てくるメスのハナレザルもいます。メスが市街地に出てくると、他のオスザルとともに、エサが豊富にある市街地に定着してしまいます。
農村地域での農作物被害が高止まりしている現状では、市街地に出没するハナレザルは今後も増加していくと考えられています。
ハナレザルが市街地で問題を起こす場合は、その個体の情報を迅速に集め、適切な方法で早期に解決するのが大切ですが、オスは繁殖期には山に戻る可能性が高いものの、メスは市街地に定着する前に、追い払うか捕獲する必要があります。
参考
市街地に出没したニホンザルへの対応(1)-対応の基本と事例の紹介- 株式会社野生動物保護管理事務所 関西分室
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort5/effort5-3e/joukyu/saru_7.pdf
サル対策の具体例、新潟県
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/minamiuonuma_kenkou/1356781408589.html
No.134 市街地に出没するニホンザルの現状と対応、(株)野生動物保護管理事務所
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