このページは検索結果からの訪問時に高速表示するためにGoogleが一時的に保存しているページです。投稿やいいね!などの機能が制限されています。最新の情報や、ログイン状態で回答やコメント投稿、いいね!の機能をお使いになるには、こちら

シカ
鹿の生息域は?日本中にいるのでしょうか?

運営FAQ 活動場所:東京都
基礎的なことはなかなか質問しにくいと思いますので、運営がよくある質問をFAQ形式で提供します。もちろん、運営以外の方の回答も…もっと読む
投稿日: 2019 8/28 , 閲覧 6,098

鹿は大変ポピュラーな野生動物ですが、日本中に生息しているのでしょうか?

回答 1

鳥獣害Q&A運営 活動場所:京都府
鳥獣害Q&A…もっと読む
投稿日:2019 8/28

鹿の生息域ほぼ全国に広がりました。生息していないのは平成26年度の調査で茨城県だけでした。

生息する面積も昭和53年から平成26年までの36年間に2.46倍に増え、現在も全国的に拡大していると推測されています。


[image="https://d2i75jtrxn9ejf.cloudfront.net/019/1999056198320116041.png"]

特に北海道と東北、北陸地方で急速に拡大しています。また以前から生息していた関東山地や中部山系、それに近畿北部や九州山地では高い生息密度が推測されています。

その原因は鹿の強い繁殖力とエサを求めて広く移動できる行動範囲にもあります。

そして森林も変化してきました。第二次大戦後に伐採が急増し一千万ヘクタールもの植林地ができて鹿のエサとなる草地が急速に増えたことも原因でした。

さらに林業就労者の減少と高齢化で植林地の手入れが減り、鹿の繁殖と生息地の広がりの原因にもなりました。

また近年の温暖化で多雪地域では積雪量が減り鹿が越冬しやすくなりました。

明治期からの保護規制が戦後に鹿の数が回復し始めた後も継続されて捕獲が遅れたのも原因でした。平成19年にようやく全て解禁となりましたが、その頃には容易には減らないほど増えて広がり、さらに狩猟者の減少と高齢化で捕獲が増加に追いつかないことも拍車をかけました。

現在、国は増えすぎた鹿の生息数の減少を目指し、ハンターの育成などに取り組んでいます。


参考文献

全国のニホンジカ及びイノシシの生息分布拡大状況調査

https://www.env.go.jp/press/files/jp/26915.pdf

森林における鳥獣被害対策のための-森林管理技術者のためのシカ対策の手引きガイド(平成24年3月版)

http://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/higai/pdf/gaide_all.pdf

森林における 鳥獣被害対策のための -森林管理技術者のためのシカ対策の手引き ガイド - (平成24年3月版)

http://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/higai/pdf/gaide_01.pdf

ニホンジカの近年の動向

https://www.env.go.jp/nature/choju/conf/conf_wp/conf02-h29/ref01.pdf

運営FAQ 活動場所:東京都
投稿日:2019 8/28

このFAQにコメントがあればお願いします。