繁殖力の強いアライグマは生息数の半部を年間に捕獲しても根絶するのに11年かかるとの試算があります。冬の厳しい北海道でも、増加が止まらず、捕獲数の記録更新を続けていて、この10年間で7倍になり、市町村が捕獲に力を入れていても、すでに手遅れではないか、との声が地元では上がっているほどだそうです。
捕獲されたアライグマは殺処分され、自治体では二酸化炭素を使っている記載が多く見られます。
シカやイノシシのように肉が出回ってもいなさそうですし、イノシシなどほどには農業被害が多くないせいか、捕獲による報奨金額もあまり高くなく、全く出ない地自体もあるようです。有害駆除をしてもその後の利用方法が無ければ、捕獲は増えないとも思われます。
アメリカではアライグマの毛皮で作られた尾付きのクロケット帽子が1950年代のテレビドラマで評判になり、その後にアライグマの狩猟が増えて一時的に生息数が減ったという時代もありました。しかし動物愛護から野生動物の毛皮製品が今は避けられるようにもなっています。
ルーマニアではシカの大きな角を家の外壁の目立つところに飾ったり、大きな動物の毛皮を敷物にしている家がよくあります。日本ほど銃規制が厳しくないので、一般の人も狩猟をしやすいせいもあります。アライグマが少ないせいか、毛皮も見かけません。
捕獲したアライグマの利用方法をご存知でしたら教えてください。