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はじめまして。イノシシ対策に電気柵が広く使われていますが、電気柵でイノシシを傷つけることはないのですか?
活動場所 :岡山県
豆さん、こんにちは。
電気機器の専門でもなく、電気柵の実経験も少なくて恐縮ですが、知っている範囲で答えさせていただきます。
以前は電牧と言って、牛の牧場や放牧地で敷地を囲い、家畜が出て行かないように周囲を巡らしていて、長野県内のそうしたところへ仕事でよく行きました。手で触っても数秒ほどの間隔で極短い時間のパルス電流が流れてきて、少しビリッとくる程度でした。
これが野生動物の対策に応用されて広く出回ったようです。現在では全国で70万台が運用され、電源も乾電池やバッテリー、ソーラー発電付き電池などいろんな方法で可能です。
電圧は最大6,000〜10,000V(多くは4,000V)と高いものの、電流が0.01秒以下とごく短く、それを1〜数秒間隔で流すパルス電流のために、動物がケガをしたり死ぬこともなく、人が触れても、化学繊維の衣服で感じるバチッとした静電気ほどです。
しかし電気に詳しくなく家庭用電源からそのまま接続すると大きな事故につながりかねません。
平成27年には静岡県西伊豆町で、家庭用電源から直接引いた電気柵の電線が破断して川に浸かり、川あそびに来ていた家族の男性2人が死亡し、子供を含めた5人が重軽傷をした、痛ましい事故がありました。
現在ではどの電気柵も、危険を知らせる表示や、漏電遮断装置、連続した電流が流れないためのパルス発生装置の設置が義務付けられています。
KissyCussyさん
こんにちは。回答ありがとうございます。
静岡県西伊豆町の事件は耳にしたことがあり、とても痛ましいなと思っておりました。
人が亡くなってしまうほどなのだから、イノシシはひとたまりもないなと思っていましたが、誤った使い方をされていたんですね。