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このような条件でも、被害が減少した対策の事例はありますか?
活動場所 :岡山県
人里と山が複雑に入り組む富山県氷見市では、増え続けるイノシシ被害に対して、人里とイノシシを棲み分ける総合的な対策で、この6年間に被害額の84%が減少しました。
市では、イノシシ等対策課を新設して職員2名を配置し、鳥獣対策協議会の設立と対策実施隊の結成もなされて、猟友会員2名を協議会で雇用し、パトロール隊も結成されました。
市全域の市民を対象に講習会も開催され、西日本農研センターの講師による座学と集落点検の実地研修がなされました。それらを市の広報で連載記事に掲載し、パンフレットも作成され、女性農業者へのイノシシ研修も行われて情報発信が広がりました。
山に入り組んだ複雑な地形の水田には、電気柵の国の補助条件を満たさない農地もあり、市で防護柵の設置を進め、広域への延長と適正な維持管理もされました。また市単独で家庭菜園も対象とする電気柵の補助もなされました。
イノシシと人里を棲み分ける生息環境管理では、水稲のヒコバエのすき込みや放置果樹の除去、集落のヤブや放置竹林の整備を行い、被害の減らない地域では加害個体の捕獲を進め、この5年間に捕獲数が12倍になり、地域の総合的な防除策の広がりで効果が現れました。
参考
棲み分け・侵入防止・捕獲による総合的なイノシシ対策の取組み、平成30年、富山県氷見市:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hyousyou_zirei/yuuryou_jirei/47kamisibai/attach/pdf/47zirei-43.pdf
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