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国内では狂犬病は報告されていませんが、アジアではタヌキも狂犬病に感染していることがあると聞いたことがあります。
ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
子供が獣医なので 国内狂犬病が無くなって50年以上たつので毎年の狂犬病ワクチン接種はいらないのではと言ったら イヌ科の動物が持っている可能性があるので 侮れないと言われました
活動場所 :宮城県
てつさん、こんにちは。
イヌ科ですか。調べてみたらタヌキ・キツネもイヌ科に入っていました。
全く違う種類かと思っていました。野生動物はワクチンの接種や感染阻止も難しいですし、狂犬病ワクチンは無くならなさそうですね。。
185さん、こんにちは。少し前のご質問ですが、回答してみます。
イヌ科のタヌキも狂犬病にかかりやすく、ヨーロッパではタヌキも媒介動物です。また韓国では38度線非武装地帯近くでタヌキが媒介したとされる感染が1993年にあり、その後に対策が強化されたものの、平成20年時点ではまだ制圧されていないとあります。
日本は生きている動物の輸入が多く、平成23年度でペット動物を含む哺乳類動物が23万頭あまり輸入されています。
以前にはこうした動物の検疫は輸出国側での病気発生情報に頼っている部分も多く、間一髪で国内での感染を免れたような場合もありました。
その後、輸入動物の感染検疫が強化されて輸入禁止動物も増えましたが、輸入頭数が多く、すべての動物を検疫することが物理的に不可能なため、輸出国側での検疫や証明書などの強化もなされています。
私自身の経験ですが、猫を連れてルーマニアに来ました。国外に出るときには狂犬病ワクチンを打ち、必要な抗体値を上回る必要がありました。しかしもし、日本にこの猫を連れて帰るとなると、再度ワクチンを2度打ち、1ヶ月後に抗体値を調べ、さらに180日の待機期間後に再度抗体値を調べて基準を満たしていないと日本に連れて入れないほどとても厳しくなされています。
しかしいくら検疫が強化されたとはいえ、狂犬病ウイルスが海外の輸入動物を経由して日本に絶対に入らないとは言えません。そのため犬などへの狂犬病ワクチンの接種も国内で継続されています。
なおタヌキは現在、重症急性呼吸器症候群(SARS)防止のため海外から輸入禁止になっています。
http://jlia.lin.gr.jp/eiseis/pdf/kyouken.pdf
(狂犬病、平成20年)
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