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野菜くずや生ゴミの放置がイノシシを集落に引き寄せているとよく言われますが、対策を行って成果をあげた例があれば教えてください。
熊本県の玉名市上有所地区では、当初イノシシによる被害対策は個人ごとに行われていても効果がなく、さらに地区全体に対策を拡大しても被害は減りませんでした。
それでも地区ではあきらめずに、他地域での成功事例を調べて視察したり、講習会や学習会を開いて、これまでの対策を見直し、正しい知識と経験を地区で共有して、地域ぐるみで対策をやり直したことが成功の鍵でした。
そして放任果樹と廃棄果実を適切に処理し、イノシシの潜み場所の点検と解消を行い、防護柵を効率的に管理して、さらに人里でのイノシシのエサが無くなる頃に大型囲いわなをICT技術を活用して設置して、イノシシがワナに誘引されやすくなり、捕獲率も上がり効果も出ました。
捕獲の際でも「山の10頭よりも里の1頭」を念頭に、加害獣の捕獲につとめ、その結果、被害は必ず減ることを実感して、住民自らが鳥獣被害対策を念頭に作付け方法を工夫する等の対策をするようになりました。
本格的に取り組み始めてわずか1年の平成29年に被害ゼロを達成し、現在も継続中です。その結果、住民が対策への自信を持ち、他からの視察も積極的に受け入れて、近隣の地域へも取り組みが広がるようになりました。
参考
集落における無意識の「えづけ」を止めてわずか1年で被害ゼロを実現、
熊本県玉名市上有所集落:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hyousyou_zirei/yuuryou_jirei/47kamisibai/attach/pdf/47zirei-27.pdf
活動場所 :宮城県
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