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捕獲したアライグマになるべく苦痛を与えずに天国に行ってもらうにはどうしたら良いでしょうか?
アライグマを安楽死させるためには、炭酸ガスによる方法がよく用いられています。
捕獲した動物は、「動物の殺処分方法に関する指針(平成7年)」に基づき、可能な限り苦痛を与えない方法で、できるだけ速やかに安楽死させることが求められています。
獣医師による薬殺が推奨されていますが、費用も高く、獣医師への運搬に時間と労力が多く必要なため、安くて資格も不要なこの方法が広く使われています。
炭酸ガスでは、動物が暴れることものなく、徐々に意識を失っていくことが確認されています。
箱わなではシートで包み暗くしておとなしくさます。エッグトラップの捕獲では、隠れ場所を探す習性を利用して、そばに誘導型回収箱を置き、トラップがついたままそこに入るよう誘い込みます。
それらをガスボンベと圧力調整器などのある処分場所へ運びます。箱わなはホースで繋がれた処分容器に入れ、誘導型回収箱は直接ホースを繋ぎます。
ボンペを開けて徐々に流量を大きくし、15〜20秒ほどで規定の流量にします。100Lの処分容器では毎分20Lです。
10分間ガスを注入した後、ボンベを閉めて1分間以上放置し、その後に容器を開けて、心拍や呼吸の停止などを確認します。
参考
北海道アライグマ防除技術指針、CO2ガスを用いたアライグマ殺処分方法仕様書、北海道
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/grp/01/araigumasisinn.pdf
動物の殺処分方法に関する指針、H7、P32、環境省
https://www.env.go.jp/nature/intro/3control/files/racoon_hokkaido.pdf
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