同じことで困っている人はたくさんおられます。質問するだけでも貢献に繋がります。
イノシシの対策では電気柵が効果的だと聞きましたが、費用がかかります。もっと安い方法はありませんか?
田畑へのイノシシの侵入に電気柵は効果的ですが、費用がかかります。
まず、市町村などが補助を出す場合もあります。市町村の担当者に問い合わせてみることをお勧めします。
電気柵の他にお勧めなのは、イノシシから畑や田んぼの農作物が見えないように目隠しすることです。
庭や畑の一部などの狭い範囲の場合、トタンで囲うことで外から農作物が見えなくなり、被害を防ぐ効果があります。
イノシシのジャンプ力を考えると、トタンなら飛び超えることは可能ですが、着地点が見えないような場合、よほどの理由がない限りジャンプすることはありません。
また、不織布を使って農作物を隠す方法が現代農業で紹介されていました。
和歌山県湯浅町の農家さんが実践されている方法で、現代農業2011年と2018年に紹介されています。
やり方は、農作物を定植したら、不織布を直接作物にかぶせてるか、トンネルをかけるかだけです。
不織布は飛ばないようにピンなどで固定するだけです。これで害虫避けもできて一石二鳥です。
記事では、サツマイモ畑の上に不織布をかけ、風で飛ばないようにワイヤーメッシュを上にポンと置いているだけという実にシンプルな方法が紹介されていました。
これにより、イノシシの掘り返しによる畑の農作物の被害を0にできたようです。
他にも、ジャガイモ、ダイコン、キャベツ、ホウレンソウ、カブトムシを育てているシイタケのホダ木でも全てこの方法で防げているそうです。
また、竹林でタケノコの掘り返しも防げた実績があるようです。ただし、不織布は柔らかすぎるので、防虫ネットを利用しているそうです。
ただ、イノシシが田畑を餌場としてどのくらい学習しているかなどの条件によって効果が発揮されない可能性もあることは理解した上で試してください。
<資料>
別冊現代農業 2018年7月号「農家が教える鳥獣害対策」
このFAQにコメントがあればお願いします。
他の方が補助金等のアドバイスを書かれているので他の話として。費用対効果は、電気柵がトータル的には安いです。パルス発生機も安いものも出ています。鉄筋とコンクリートのワイヤーメッシュとトタンは面積が広くなると金額がかさみます。ネットは地際を突破される恐れがあります。5センチ目以下のステンレスワイヤー入りだとイノシシの奥歯で噛めず、破損は少ないですが地際が守り切れません。んが……。支柱を含むと電柵の方が安く済むかもしれません。最も実績の有るのは、ワイヤーメッシュとトタンを組み合わせる方法です。ただ、野生鳥獣は、目の前が見えないと侵入しないと言われています。風がなければ、光を通さないカンレイシャで視界を遮れば、安く済むもしれませんが私は、やったことはありません。ネットの検索で猪鹿庁と入れて頂くと、鳥獣害対策の団体のページが出るので、目隠しスクリーンが製品化されていますので、参考聞いてみてください。自作出来そうですが……。
901潜さん、詳細な回答ありがとうございます!
困ったことがあれば、気軽に聞いてみましょう。似た質問がすでにあっても遠慮はいりません。状況は1人1人違います。また最新の情報が出てくるかもしれません。