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テンという動物がいるようですが、農作物にどのような被害がでますか?
テンは日本と韓国が原産地のイタチ科の動物です。頭胴長は40~50cmで尾が18〜22cmと長く、細長い体つきをしています。体重も1〜1.5kgほどで小ぶりな猫ほどです。
雑食性で植物質も動物質のもエサにします。甘い果物も好きでカキ、ヤマブドウ、アケビなどをよく食べます。昆虫や甲殻類、小型哺乳類、鳥類なども捕食します。人家の鶏舎に刺入して鶏のヒナを襲うこともあります。
群れを作らずに単独で生活しています。本来は森林に棲み岩の隙間や樹洞で繁殖する動物ですが、人の気配の少ない神社や仏閣、空き家や倉庫の屋根裏に進入して生息する事もあります。
テンの動きはとても敏捷ですばしっこく、垂直や水平に身軽に移動しジャンプも得意です。
農作物への被害はカキ、ミカン、イチゴなど甘いものに現れています。しかし金額が小さく統計にもテンの項目はありません。アライグマやハクビシンが見られない地域で、こうした作物に食害が現れた場合にはテンによることも検討する必要があります。
テンによる食害が確認されたら、目の小さい5cm以下のワイヤーメッシュを使う必要があります。さらに登りも得意なのでその上に電気柵を併用すると防除に有効です。
参考
野生鳥獣被害防止マニュアル-アライグマ、ハクビシン、タヌキ、アナグマ-(中型獣類編):農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/H29_manual_tyuugata_jyuurui/attach/pdf/180330-4.pdf
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