同じことで困っている人はたくさんおられます。質問するだけでも貢献に繋がります。
電気柵を設置してもイノシシに侵入されてしまいました。他の人からもそのような話を聞くことがあります。
電気柵って本当は効果ないのでしょうか?代替案としてワイヤーメッシュ網の導入の検討をしています。
電気柵は設置すれば必ず被害が防げるわけではありませんが、ほとんど効果がないと感じるような場合は、設置方法や管理方法の問題の可能性が高いです。
設置ミスや下草の管理不足による漏電などがあると、効果が発揮されない場合があります。
周囲の人も同様に効果がない場合、設置方法に問題がある可能性があります。
イノシシの成獣は、20cmの幅までなら潜り込んで入ることができます。
また、背中は堅い毛でおおわれている部分があります。たてがみのような毛です。そこに電気柵があたってもイノシシは何ともありません。
しかし、鼻に電気柵が当たれば感電します。鼻の位置に丁度電気柵がくるように、電気柵は地面から20cm間隔に設置するのが良いとされています。
見落としがちなのが、くぼみです。平坦な土地への設置なら大丈夫ですが、農地は必ずしもそうではありません。
くぼみを無視して平行に設置してしまうと、くぼみのところの高さが20cm以上になってしまい、そこからイノシシが潜り込んで侵入してしまいます。
その場合は、きちんとくぼみにも支柱を設置し、均一に20cm以上の感覚を開けないように注意しましょう。
また、電気柵が雑草などに触れていると、そこから漏電してしまいます。電気がとおらなければただのヒモです。イノシシにとって脅威ではなくなるので簡単に侵入してしまいます。
他にも、電気を夜間しか流していない、電圧が足りない、などの原因もあります。
電気柵は設置したら終わりではなく、定期的にメンテナンスが必要です。高さのチェック、電圧のチェックをもう一度行ってみてください。
参考
農林水産省H29 科学的見地、動物行動学に基づいた鳥獣被害防止対策の推進
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/attach/pdf/index-49.pdf
このFAQにコメントがあればお願いします。
補足させて下さい。
漏電に関しては、あちこちで草が伸びて来て漏電、と言う事は多いですね。
でもそれ以前に、設置場所がコンクリート面(アスファルトも)に設置されてる場合があります。
これも漏電の元ですから、ご注意を。
https://www.choujuhigai.com/blog01/732.html