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ヌートリアの農作物被害を防止する方法にはどのようなものがありますか?
ヌートリアの田畑での防除では、防護柵としてワイヤーメッシュかトタンの波板を高さ60cm程度の高さで巡らし、その上にナイロンネットを立てて高さを取ります。
波板は下を掘られないよう20cm程埋めて、外側の地面にネットを広げると効果があります。
また柵の高さを85cmほどにすると侵入をほぼ防ぐことができます。
ヌートリアは頭胴長の約1.4倍までの高さの障害物を楽に攀じ登れるため、波板の上に電気柵を設けることでも効果が上がります。
波板の継ぎ目や接地面に隙間があると、ヌートリアはそこを狙って、隙間から押し入ろうとします。隙間はしっかりと締め、地面との隙間は十分に埋め込みます。
水田の畦用プラスチックの波板を柵にして、その上をネットを張ると費用が安く済みます。しかし強風や台風で壊れやすく長持ちしません。ネットだけでは鋭利な門歯で食い破られてしまいます。
また雑草地が通路と隠れ場所になるため、川や用水路の土手の草は刈るか、巣穴のところを中心に焼き払います。防護柵の周囲も除草を行い、見通しを良くして移動経路を断ちます。
農地の近くに草の茂った休耕地などがあると、ヌートリアを呼び寄せるため、除草管理を徹底します。
参考
ヌートリア被害対策マニュアル、p23、岡山県
http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/107080_342534_misc.pdf
鳥獣被害対策マニュアル、ヌートリア、農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/pdf/data5.pdf
ヌートリア対策の具体例、農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/old_manual/manual_tokutei_gairai_old/data10.pdf
行政担当者向け、ヌートリア防除マニュアル、H29年、関西広域連合
https://www.kouiki-kansai.jp/material/files/group/10/1496294047.pdf
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