トットルminiというものがあるそうですが、どのようなものでしょうか?
イノシシ
イノシシの特定の群れを捕獲する「トットルmini」とはどのようなものですか?
回答 1
トットルminiは、鳥取県の日野郡3町において、増大するイノシシによる被害対策を進める中で、子連れイノシシなど複数頭の捕獲を優先して行える方法として導入されたICT技術活用の捕獲ワナです。
特徴は、捕獲する動物種以外も出没する地域で、動物の種類に合わせた稼働時間帯を設定し、作動中にカメラの前を動物が横切ると、その画像付きのメールが対策協議会のメンバーのスマートフォンなどの端末に自動配信され、メール内のリンクを開くとリアルタイム画像が確認できるシステムです。
さらに狩猟免許保持者がその画面内のトリガーボタンを押すことで捕獲ワナの扉が落ち、目指す動物が捕獲されます。これはPCやタブレットでも可能です。
イノシシ対策では、群れ全体の捕獲が可能な時にワナを作動させ、群れの成獣が一部でも残りそうな場合や幼獣だけなどの時は捕獲を行わずに、スレ個体の発生を防止します。
また設置する際は、餌付け当初からではなく、動物が餌付いてからの設置を想定しています。その際、誘引エサやワナの見回りは付近の住民が行い、エサの採食や足跡が増えるなど、動物の出没が増えた段階で捕獲者に連絡するなど、互いの協力体制も行われています。
参考
ICT機器トットルminiの紹介:総務省
http://www.soumu.go.jp/main_content/000535686.pdf
鳥取県日野郡鳥獣害被害対策協議会の活動報告、H30年:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_kensyu/attach/pdf/30_tsukuba_kensyu-48.pdf
日野郡鳥獣被害対策協議会の活動紹介、H31年:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_kensyu/attach/pdf/30_tsukuba_kensyu-39.pdf
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