ICT活用して見回りや罠の作動を遠隔で行える囲い罠が増えているようですが、捕獲効率は良いですか?どんな利点があるのでしょうか?
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イノシシ
ICTを活用する囲いわなが増えましたが、捕獲効率は良いですか?どんな利点がありますか?
回答 1
活動場所:京都府
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投稿日:2019 12/19
ICTを活用した囲いわなでは、見回りなどで省力化が可能となり、さらに動物の行動や数の情報もライブカメラより得られ、わなの動作のタイミングや誘引エサの量と場所を決めるのにも役に立ちます。さらに複数頭の捕獲や選別捕獲も可能となり、錯誤捕獲も回避できます。
しかし大型の囲いわなは、動物にワナへの慣れやスレ個体が出ても、すぐに移動するのが困難です。長期にわたる設置では捕獲数が減少し、捕獲率も低下します。小型の箱わなと比べると、1基あたりの1日の捕獲数は箱わなの方が多くなる場合もあります。
福島県浪江町で実施されたイノシシの捕獲では、ICT活用の5m四方の固定囲いわな1基と、その周辺に1×2mの移動可能な箱わなを20〜35基設置したところ、ICT囲いわなでの捕獲効率は1基あたり1日に0.03頭でしたが、箱わなでは0.08頭と倍以上の差が出ました。
しかしICTの活用は従来のワナでは得られない多くの視覚的な情報を従事者にもたらし、その後の捕獲に役立ちました。
ICTを活用した囲いわなだけの設置ではなく、動物の出没状況に合わせて、移動が容易な箱わなも併用することで捕獲数や捕獲効率の向上を図ることも重要です。
参考
捕獲従事者が少ない避難区域等でのICT捕獲システムによる捕獲力向上効果と遠隔監視・操作の有用性:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/30_ict_seika/attach/pdf/ict_kenkyu_seika-1.pdf
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