イノシシは土の中のミミズや、畑に出てきて芋などを食べているようですが、肉も食べるのでしょうか?
イノシシ
イノシシは肉食なんでしょうか?イモなどを食べているようですが。
回答 5
イノシシは雑食性なのでなんでも食べますよ。ミミズ以外の動物性のものだと、カエルやイモリやヘビ、昆虫にタニシなどの貝まで食べます。好き嫌いでえり好みしているだけで、多分人間の食べられるものならなんでも食べられるんじゃないでしょうか。ちなみに動物にあげてはいけない食べ物の筆頭であるにんにくも食べますし大量でなければ問題ないようです。
また、熊と同じように腐肉(死んだ鹿など)も空腹なら食べますし、必要に応じて鳥やウサギなどを狩ることもあるようです。
このどんなものでも食べられるという能力が、イノシシが太古の昔から世界中で繁栄してきた大きな理由の一つになっています。
とはいえ基本的には炭水化物が大好きなので、山にある自然薯や葛などを選んで食べることが多いです。特に葛はイノシシにとって最高のごちそうのようで、かなり傾斜の厳しい場所に生えているものでも頑張って掘り起こした跡がよく見られます。
最近の日本の山は林業の衰退により手入れできる範囲が狭くなっており、スギやヒノキ以外の様々な木や植物が複雑に繁殖する環境になってきています。そのため、イノシシが食べられるものが山に増えており、どんどん数を増やしている状況にあります。
ことぶきさん、こんにちは。少し前の質問に恐縮です。
イノシシの生態調査で、食べ物の8割が植物質であり、季節によりカエルやサワガニ、ミミズ、昆虫やヘビ、ネズミを採食するとあります。
胃袋が人やサルと同じ、単純な一つの袋なので、植物の繊維質を消化吸収できず、消化のより良いものを好む傾向があります。
土を掘ることが得意なので、植物の根や塊茎も得られるため、冬でも高い栄養状態を維持しています。掘る際に昆虫やミミズなども出てくるので、冬にも動物質を得ることができます。しかしこうした動物質が主ではないため、季節による変動も大きく、その利用率はあまり高くありません。
自然の中だけなら、春はタケノコ、夏には草や野草、秋から冬にかけてはユリ根などの植物の根や塊茎、クリ・ドングリを主に食べ、間に得られる動物質を食べているというところです。
しかし農作物を食害するようになると、栄養状態も良くなり、繁殖率も上がります。主な被害作物を多い順に並べると、
水稲、サツマイモ、ジャガイモ、その他いも類、タケノコ、大豆、栗、カボチャ、サトイモ、黒大豆、スイカ、あずき、種実豆類、山芋、スイートコーン、大根、白菜、ミカン、そば、柿、根菜類、茶、麦類、玉ねぎ、びわ、ニンジン、ナシ、ブドウ、花卉類(草本)、キャベツ、飼料作物、イチゴ、もも、果菜類、トマト、ホウレン草、レタス、長芋、なす、ねぎ、枝豆、こんにゃく、マクワウリ、サヤエンドウ、シイタケ、ブロッコリー、レンコン、うど、きゅうり、さとうきび、春菊、ピーマン、雑穀類、
となります(兵庫県)。
正くんさん、ありがとうございます。
魚のアラまで食べるとは驚きです。