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鹿の対策で、ブロックディフェンスとは、どのようなものを指しますか?
活動場所 :岡山県
山地でのシカの防護柵では、倒木や落石などによる破損があるため、植栽地全体を一つに囲うゾーンディフェンスでは一箇所の破損でもシカの侵入につながり、食害が発生します。
斜面地では、動物が水平方向に横切ることが多く、中腹に獣道ができます。これを遮断したゾーンディフェンスでは、シカなどが通れる場所を探して柵を破損する場合があります。
シカの移動を大きく妨げないよう、植栽区画を分割して、その境界で柵に挟まれた獣道を作り、防護することをブロックディフェンスと呼んでいます。
山梨県南巨摩郡南部町の実施場所では、主要獣道となっている箇所で区画全体を3分割し、斜面に対して水平の獣道がもうけられ、センサーカメラで調査されました。
その結果、シカは防護柵内のへの抜け道を探すこともなく新たな獣道を十分に利用し、柵で閉じられた獣道でもそこを迂回して新たな獣道へと誘導されました。
設置費用ではブロックディフェンスがゾーンディフェンスの2.4倍になりましたが、ブロックディフェンスの方が点検と修理費は少なく、三年間の経費を加味した結果、トータルではブロックディフェンスの方がhaあたりでゾーンディフェンスの約86%となりました。
参考
シカ防護柵の破損リスク低減に向けた取り組み、H28年:森林総合研究所
https://www.green.go.jp/gijutsu/pdf/kenkyu_zorin/zorin_h27_06.pdf
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