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コンパクトな箱罠と聞いていますがどのようなものなのでしょうか?
活動場所 :岡山県
「巾着式あみはこわな」は森林被害を起こすシカ対策に、防護ネットを材料にした網式の捕獲ワナです。
材料はリュックに収まるほどコンパクトで、一人で持ち運びができ材料費も5,000円ほどです。ワナの間口と高さが1.2mで奥行きが2.2mです。重さは約5kgです。
設置には立木や切った枝を支柱と枠にして、ネットの奥に誘引のエサを置き、その手前にトリガーを引くナイロン製の糸を張ります。
トリガーには圧縮スプリングの力のかかったロープがつながれ、滑車を通じて間口を絞るロープにつながっています。圧縮スプリングはくくりワナ用のスプリングを使っており、市販の塩ビ菅を使って作れるため材料費も安く済みます。
網の底部はペグで地面に固定し、角は立木に結び、さらに落ち葉などで見えなくします。
エサに近づいたシカが糸に触れるとトリガーが作動し、間口の網をつないでいるロープが巾着状に締まり、同時に天井の網も落ちてシカが捕獲されます。
シカが触れる感知ラインから先は塩ビ菅に収めて地中に埋めるため、シカの外からの接触による誤動作を防ぐことができます。
ワナの作動でシカがネットに絡まり動きが取れなくなるため、止めさしが容易に行えます。
参考
巾着式あみはこわなの開発(箱罠のポータブル化):林野庁九州森林技術センター
http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/gizyutu_c/pdf/0304.pdf
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