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カモシカによって獣害は発生しているのでしょうか?
かつて幻の動物とまで言われたカモシカは、捕獲の禁止と保護により個体数が回復して、今では農林業に被害を出すほどになりました。
カモシカは定着性が強く、山中の決まった範囲にいますが、近年は山際の人里まで拡大しました。群れを作らず単独行動をし、なわばりを持ちます。
天敵はなく、冬眠もしません。当初は森林被害が中心でしたが、現在は東北や中部地方を中心にソバやキャベツ、ダイコンなど野菜中心にイモ類にも農業被害が出ています。
出没する場所は平野に面した丘陵地から山間地で、生息地は拡大していますが、被害金額では横ばいか減少しつつあります。追い払いや防護柵の設置で被害のほとんどを防ぐことができます。穴を掘ったり、柵を登ったりしないので、安価に済みます。
被害の原因がカモシカなのかを確認してから対策を行います。イノシシとは足跡や堀跡などで区別できますが、シカとは足跡や食痕がよく似ています。しかしほとんど昼間に動き回るため、目撃は容易です。
人里近くで見かけたら、他の動物の同様にロケット花火やパチンコの小石撫でで追い払います。特別天然記念物なので、よほどのことがない限り捕獲できません。
参考
カモシカ対策マニュアル、富山県
http://www.pref.toyama.jp/cms_pfile/00009314/00326442.pdf
このFAQにコメントがあればお願いします。
夏の高原キャベツで有名なT村ではカモシカにキャベツを食害され平成27年では3億5千万円の被害が出ていると云う事です。ただカモシカ以外にニホンジカ、イノシシ、ツキノワグマもキャベツを食べていると云う事で全てがカモシカではなさそうですが、カモシカは昼も出てくるけれどその外は夜になるのでカモシカが目立つらしいです。
ただカモシカは群れで行動する事はなく、多くても親子3頭までくらいでそれぞれの個体が一定の行動圏を持っているのでいっぺんに大量に食害されると云う事は無いけれど同じ個体が毎日のように来る結果被害が大きくなるのかと思います。
また周辺の林にカモシカがいるのに食害されていない場所もあり、キャベツが嫌いなカモシカもいるらしいとの事です。
TY13 山野さん、貴重な情報を教えていただきありがとうございます。
カモシカはもう出始めてから10年以上経ちますが、かなりの頻度で道路沿いにも出ていて、家庭菜園の被害はとても激しいです。その特徴は、道沿いにいて車が来てもあまり逃げずに、斜面を数メートル登って立ち止まり、車が走り去るのを待っている状態です。もう完全に人慣れしてしまっています。
完全な囲いがないと自家用やさいなどもほとんど作る事が出来ません。でもどこでもそうだと思いますが、イノシシとシカとアナグマとハクビシンとタヌキも野菜を食べに来ていますから、どこからどこまでがカモシカが食べました、などと言う事は特定出来ません。
こんなに増えすぎてしまったカモシカを、いまだに国の “特別天然記念物”にしている、行政の対応力のなさが問題で、すぐにでも狩猟獣にすれば生息数の調整がある程度は出来る事と思います。
nakayan@静岡さん、静岡でもそのような被害が出ているのですか。他の動物でも状況の変化を無視して継続された保護政策が被害を拡大させていますし、カモシカについても適切な対応が望まれるのはその通りだと思います。
運営FAQさん、私の所は静岡でも田舎(山奥と言った方が正しいも・・)なので、鳥獣被害はすごいです。特に山間部では茶園もイノシシに荒らされて、それも原因のひとつになって、農業をやめてしまう小規模栽培者も多くなっています。
余談ですが、今日オリを見に行ったら、今年のシーズン初めてのイノシシ1匹が(50キロほど)かかっていました。明日処理します。
困ったことがあれば、気軽に聞いてみましょう。似た質問がすでにあっても遠慮はいりません。状況は1人1人違います。また最新の情報が出てくるかもしれません。