同じことで困っている人はたくさんおられます。質問するだけでも貢献に繋がります。
イノシシ用の電柵はありますが、猿が出るようになったら追加で柵が必要でしょうか?
鉄砲の音などで追い払えますか?
忠男さん、こんにちは。おっしゃる通り、サル対策には追加で柵が良いです。すでにイノシシ用の電柵をお持ちのようですので、【下部にワイヤーメッシュ柵+上部に電気柵の組み合わせ】がベストかと思います。電柵の漏電対策の草刈や積雪なども心配も少なくなります。
注意事項としてですが、
・柵の高さは2m程度(傾斜がある場合は高めに設置する)・樹木や電線、建物などから5m以上離して設置する(これらを伝って侵入してくることがあります)・地表は平にし、柵の下からくぐれるような構造にしない(特にイノシシは少しでも隙間があれば、そこを掘って大きくし、侵入しようとします。)
・上部の電線は間隔を15cm以内、プラスとマイナスを交互で配線する。(登ってきたときに電気ショックを受けやすくするため)
等が挙げられます。
鉄砲の音などで追い払うことはできますが、一度餌場と認識されてしまうと、サルはかなりしつこくやってきます。また、音に慣れてしまうこともあります。
まずは侵入されないようにすること、ここはヒトのテリトリーであり、侵入にはリスクが伴うということを覚えさせることが重要です。
Fugoさん、いつも詳しいご回答をありがとうございます。
猿は賢くて厄介ですね。
覚えられてしまう前に、既存の電気柵にご提案いただいたものを追加してみようと思います。
忠男さん、こんにちは。少し前ですが追加で回答します。
サル対策で電気柵をお使いになるには、おじろ用心棒という、兵庫県の香美町で考案された、複合電気柵がとてもすぐれているようなので、紹介します。
Fugoさんの回答のように下部をワイヤーメッシュの柵にして、その上部に3段ほどの柵線を張るものです。
私自身はサル被害のひどかった長野県の北部に居た頃にはまだ安価な電気柵が普及していなくて、自分で設置したことがありませんが、ネットでの資料を見る限り、西日本を中心にこのおじろ用心棒が採用されて効果を上げているのを見かけます。
これの優れているところは、下部のワイヤーメッシュをマイナスアースにしているので、少々草が伸びてそこを這っても上部の電線に達するまでは放っておけるところです。通常の柵線だけの電気柵では除草管理が大変です。
これはさらに上部の電気柵を全てプラスにしてあるので、サルがワイヤメッシュを登り詰めて柵線に手を掛けたところで必ず感電するためほぼ効果が出ます。
また通常の電気柵では支柱をサルが登って感電を避ける場合もありますが、このおじろ用心棒では、下部の支柱を塩ビ管などの通電しない素材にして、上部はそこにアルミのテープなどを巻いて支柱を触っても感電するように工夫してあります。
多くはホームセンターで購入できる材料ばかりなので安く上がります。よろしかったらリンクもご覧ください。
http://www.wmi-hyogo.jp/upload/database/DA00000080.pdf
(香美町考案、通電式支柱:おじろ用心棒)
困ったことがあれば、気軽に聞いてみましょう。似た質問がすでにあっても遠慮はいりません。状況は1人1人違います。また最新の情報が出てくるかもしれません。