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AIによる捕獲技術「かぞえもん」はどのような方法ですか?
AI捕獲技術「かぞえもん」は(株)一成が開発した、ICTも活用した自動捕獲装置です。
赤外線センサーで囲いわなに入る動物の数と種を計測し、設定数に達すると電子式トリガーが自動作動して、ワナの扉を閉めます。動物の種類や成獣、幼獣の区別はセンサーの高さを変えることで可能です。
ICTのみの遠隔操作では、夜行性の動物の場合、ワナの入り口をモニターで夜通し監視している必要がありました。これにより、担当者や捕獲者の負担を軽減できます。
最初に開発された「かぞえもん」は現在では改良され、ウェブ機能を加えた「WebAIかぞえもんAir」として発売されています。通信機能の向上で、スマホやPCからの操作、機器からの情報のリアルタイムな配信等が可能です。
兵庫県立大学の試験運用では捕獲率が大きく向上し、他の地域でも成獣を含めた複数頭の捕獲に有効な結果が出ています。そのため、動物の個体数が過密になった地域で、ワナへの警戒心を高めずに集中的な捕獲を行う場合に有効です。
しかし運用を含めた設備等の費用が高額なので、導入の際は費用対効果を十分に検討する必要があります。「かぞえもんAir」は携帯電話の圏内のみで運用可能です。
参考
最新の対策技術(捕獲編)、p4〜5:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_kensyu/attach/pdf/30_tsukuba_kensyu-58.pdf
Web AIゲート、かぞえもんAir:(株)一成
http://www.issei-eco.com/products/kazoemon/index.html
シカ等野生鳥獣による森林被害及び対策について、p29、p31〜32:近畿中国森林管理局
http://www.rinya.maff.go.jp/kinki/pdf/jyuugaitaisaku_kinkichugoku.pdf
斜里町真鯉地区エゾシカ捕獲事業、H27、p17〜19:北海道森林管理局、知床財団
http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/policy/business/pr/siritoko_wh/attach/pdf/koukakennsyou-1.pdf
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