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集落で獣害の被害が出ており捕獲していますが被害は思ったより減っていません。どんな理由が考えられますか?
活動場所 :岡山県
被害を引き起こす個体を効率よく捕獲することが、被害軽減につながります。そのため捕獲頭数が増えても、加害個体を捕獲しなければ、被害は無くなりません。
またくくりわなを使用する場合は熟練した技術が必要で、点検を怠ると手負いの個体となって人身事故を引き起こすこともあります。
箱わなを使うのが理想的ですが、その場合でもただ捕獲頭数を上げれば良いというわけではありません。
特にサルでは性別、年齢、群れ構成、繁殖特性などを考慮して、被害軽減に直結する方法を選択が必要です。
そのためには、自動撮影装置などを利用して、被害を与えている動物の情報を得て、それをもとに箱わなの台数を調整します。
また多くの動物では、取り残した個体が雌の場合には、出産によりさらに増えて戻ってきます。ICTを活用した捕獲わなを設置し、効率よく捕獲を行うことで取り残しをなくすことが可能です。
また農地への侵入防止や環境管理を行わずに、捕獲に頼っても被害の減少は期待できません。
農作物被害を軽減するためには、侵入防止柵等を使い農作物を加害個体から守り、また集落全体を野生動物の住みにくい環境にすることで、加害個体を箱わなに誘引することも可能です。
参考
野生鳥獣被害防止マニュアル、総合対策編、P32:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/sogo_taisaku/manual_common.pdf
効果的な鳥獣被害対策の定着に向けて、平成28年:農研機構
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/warc_2016chuushiMF.pdf
活動場所 :宮城県
このFAQにコメントがあればお願いします。
獣全てが加害獣でなく、別の真犯人の加害する個体の駆除がされていないことについては、他の方が書かれているので、参考にしてください。他に、周りの生息数が多い地域では、少し減らしても餌が無いので、生きるために食えるものは、普段は不嗜好な食べ物でも食います。根負けしたら野生鳥獣の勝ちです。防除の意味は防ぐことと取り除くことで、野生鳥獣に対抗して行くと言う意味です。また、1人で幾ら頑張っても、周りで野生鳥獣にやりたい放題やられていれば、あなたの努力もなかなか報われません。是非とも地域で立ち向かって下さい。野生鳥獣は、生きるために必死ですから迎え撃つ人間も必死にならないと野生鳥獣には勝てません。猿やイノシシは数の概念があると言われています。油断しないように頑張って下さい。
901潜さん、回答誠にありがとうございます。
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