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ICTを活用した罠が登場していますが、ICTを活用した、サル群の選択的捕獲手法とはどんなものでしょうか?
活動場所 :岡山県
ICTを活用した大型の捕獲檻では、モニターで監視しながら扉の動作を遠隔操作することにより、従来の小型檻では群れの警戒心の高まりで、捕獲が難しくなるオトナサルを含め、目標とする個体の選択捕獲が可能になりました。また設置場所の工夫で人慣の進んだ群れにも有効です。
さらに悪質な行動をする個体を事前に特定しておき、野外でブラインドを使用して、ライフル麻酔銃により捕獲することで、両方の手法を合わせて、群れの加害レベルを最高の5から、レベル2へと半減することもできました。
これは従来の捕獲や防護方法では被害が減少しなくなった場合に特に有効です。加害レベルの低下だけでなく、サルの人への警戒レベルも上がり、被害の減少に結びつきました。
ICTを活用した檻では扉の作動を、捕獲者が決定できるため、捕獲数制限がある場合や、発信機の装着用の捕獲など、目的別に活用することも可能となりました。
この方法を導入のには、対象となるサルの群の特性を十分に把握し、適切な捕獲計画を立てることが必要です。被害を多く出す悪質なサル個体の特定と、ライフル銃と麻酔弾を使用した、効率的な捕獲を行うには、専門技能を持つ技術者も必要となります。
参考
ICTによる捕獲技術を活用した、サル群の選択的捕獲手法の開発研究:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/30_ict_seika/attach/pdf/ict_kenkyu_seika-17.pdf
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