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獣害に強い集落づくりと言いますが具体的にはどんなものでしょうか?どうやって作っていけば良いのでしょうか?
活動場所 :岡山県
イノシシ、シカ、サル、アライグマなどの被害の拡大は集落が害獣にとって生息しやすい場所になっていることが原因の1つです。
このため、1人の力では限界があり、集落全体で力を合わせて、害獣にとって快適でなく、餌も得にくい環境を作っていく必要があります。
兵庫県立大学の山端直人教授が、獣害に強い集落づくりへの7ステップを提案して、地域と行政との役割分担が明確な具体例を示しています。
ステップ1:住民研修会・座談会等を開き、獣害対策の基本を共有する。
ステップ2:アンケート調査を行い、具体的な課題や解決方法を見出すための手がかりを共有する。
(1)地図を用いたアンケートで集落の被害状況を可視化して共有する。
(2)被害対策の取り組み状況を整理・分析して、問題点と思われるものを数値と可視化で理解する。
(3)被害の度合いをはかり、被害金額を算定する。
ステップ3:報告会・研修会を開き、アンケートの分析結果で地域の被害状況等を集落で共有する。
ステップ4:ステップ2で作成した被害状況図を元に、問題となっている場所を住民が自ら点検し、課題整理と対策の立案を促す。
ステップ5:アンケート結果や集落点検の結果に基づき、具体的な「できること」を決めていく。
ステップ6:提案に基づき、具体的な被害対策を地域で実施する。
ステップ7:対策の成果と問題点を客観的に検証し、改善点などを共有して、次年度につなげ、地域の持続的な被害対策が可能となる。
このサイクルを継続していきます。
参考
地域社会のための総合的な獣害対策、P10〜:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/sougou_tekina_jyuugai_taisaku/h29_sogo_jyuugai_taisaku-1.pdf
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