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シカやイノシシ対策の防護柵は道路をカバーできないため、道路を通って動物が入ってしまいます。
道路開口部で効果的なテキサスゲートというものがあるようですが、どのようなものなのでしょうか?
活動場所 :岡山県
テキサスゲートとは、自動車や人なら問題なく通れて、シカやイノシシは足がはまって通れなくなる、道路幅いっぱいのグレーチングです。
これは広い農地などを防護柵で囲う場合に、そこへ通じる道路があると、開閉する扉が必要となり、市道などの幅の広い道路では、自動車や人が通るたびに開閉するのが困難な場合があります。
テキサスゲートは、道路占用許可を得て、道路幅いっぱいに道路面から30cmの深さで、道路の進行方向に4mのグレーチング設置枠をコンクリートで作り設置します。
グレーチングは網目が幅7cm、長さ10cmの格子状になっていて、道路開口部の防護柵に隣接するようにします。
奈良県五條市の柿生産団地ではイノシシとシカの対策のために、農家が個別に防護柵を設置するより、全体を囲うようにしたところ、柵の必要距離が半分以下になり、管理も容易になりました。
しかし団地内に外への市道があり、そこからの侵入を防ぐ必要から、このゲートを4ヶ所設置したところ、イノシシやシカの侵入はなくなり、農作物被害が見られなくなりました。
このゲート周辺の草の管理や防護柵の点検と補修は引き続き行い、両者の長所を生かすようにする必要があります。
参考
テキサスゲートの設置による獣害被害軽減の試み:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hyousyou_zirei/yuuryou_jirei/47kamisibai/attach/pdf/47zirei-8.pdf
ニホンジカを対象とした日本型テキサスゲートの開発:森林総研
https://www.naro.affrc.go.jp/org/warc/research_results/h19/02_kankyo/p119/index.html
集落ぐるみで取り組む!!獣害対策マニュアル、p12:兵庫県森林動物研究センター
https://web.pref.hyogo.lg.jp/nhk06/documents/saku.pdf
集落柵開口部のシカの侵入防止対策について:兵庫県森林動物研究センター
https://webb-daikure.net/wp/wp-content/uploads/news/%E7%99%BA%E8%A1%A8%E5%86%85%E5%AE%B9.pdf
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