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おりべえⅡという囲い罠があるそうですが、どのようなものなのでしょうか?
「おりべえⅡ」は、シカやイノシシが、従来のワナに警戒心を強めて捕獲が難しくなった場合に活用できる大型の囲いワナです。全面が上下スライド式のパネルで組み立てられ、すべてのパネルが上がった状態にセットされます。
捕獲前は見通しもよく、警戒心も持ちにくくなっています。ワナが作動して全面のパネルが降りると外が見えなくなります。設置や移設も容易になり作業性も向上しています。
パネルは電磁石で落ちるようにコントロールされ、ICTを活用してパネルを降ろすタイミングも遠隔操作でき、群れごと効率よく捕獲出来ます。外が見えないため、捕獲後の動物は脱出を試みることもなく、警戒心も薄らぎます。
捕獲された動物を他へ移すには、移動用小型檻とつながっている専用の幅の狭い入り口パネルを引き上げ、動物はそこから逃げられると錯覚して、自ら移動用の檻へ入ります。
通常の金属ワナのように銃を使う必要もなく、安全にジピエ用処理施設へと運搬可能です。
標準的な規格はパネルが16枠で、全体の大きさが幅564×奥行き564×高さ270cmです。各パネルは開口幅129×開口高168cmで、3枚一組で構成され、そのうちの2枚が降りる仕組みです。
参考
警戒心の強いイノシシ・シカの捕獲効率向上:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/attach/pdf/161215_11-1.pdf
捕獲効率と移動性が高い大型檻・罠「おりべえⅡ」(p3):農研機構
http://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/brain/tenkai/files/subject_result04.pdf
ICTを活用した捕獲おり「おりべえⅡ」で獣害を抑制:JAあいち豊田
https://www.ja-aichitoyota.or.jp/newspaper/22721
全ての壁面が降りる方式の囲いわな、おりべえ:(株)ネットワークSAKURA
http://www.network-sakura.co.jp/oribee.html
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