同じことで困っている人はたくさんおられます。質問するだけでも貢献に繋がります。
猿を追い払う際に、群れが分裂して被害範囲が広がることもあるようですが、そういった事態を起こさないためにはどのように追い払えば良いのでしょうか?
テレメトリー調査や目視などで、群れの大きさなどが事前に分かっていれば、群れを分裂させない対策をしながら、少し山に分け入っての追い払いもできます。
その際、群れにいるオスやコドモの数など構成も分かっていれば、オスのハナレザルをつくることなく、群れごと追い払うなどの対策も立てられます。
群れの状態がわからずにやみくもに追い払っても、ただ追い散らして群れが分裂すれば、それまで被害のなかった地域に被害を広げかねません。
追手を、下からとその左右に分かれたコの字型に人を配置して、群れが左右に広がらないように追い払ったり、花火などの器具も使って大勢で一斉に同じ方向へサルが逃げるよう、しつこく追い払うことも効果があります。
サル追い犬も山の中の人が入りにくい地形や藪がある場所でとても役に立ちます。
また林縁部から100mほどは見通しがいいように普段から草や藪の管理ができていると、より群れの逃げる方向を誤らずに追い払うのに役立ちます。
サルの交尾期の秋から冬にかけては、追い払う群れに隣接するような別の群れがあると、お互いに敵対的になりやすいため、そこを避けて群れが逃げて、その分散を招きやすいため、注意が必要です。
参考
追い上げ案とシュミレーション、p32〜34、宮城県
https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/4736.pdf
具体的なサル対策その5:効果的な追い払い、新潟県
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/minamiuonuma_kenkou/1356807501464.html
サル追い払い対策、兵庫県
http://www.wmi-hyogo.jp/measures/pdf/away.pdf
サル追い上げマニュアル、森林総合研究所・関西支部
http://www.ffpri.affrc.go.jp/fsm/research/pubs/documents/saru-manual_200803.pdf
このFAQにコメントがあればお願いします。