同じことで困っている人はたくさんおられます。質問するだけでも貢献に繋がります。
テンが天井裏に住みついてしまっています。どうしたら良いでしょうか?
テンは通常は樹上などで生活する動物で、敏捷な動きと、垂直方向へも得意なジャンプで、人里では容易に住居に侵入し、屋根裏に巣を作って住み着くことがあります。
屋根裏は断熱材が敷かれていることが多いため、テンにとっては、樹洞のような適度な温かさが保たれた、格好の住居になります。
いったん住み着くと、自然に出て行くことは難しく、多くはそこで繁殖します。そのため、排泄物で屋根裏や天井が汚れたり抜け落ちたり、走り回るなどの騒音がひどくなります。
またフンによる悪臭や、ノミやダニなど衛生面にも問題が起こします。
テンを追い出すためには、狼の尿などが使われた液体タイプの忌避剤を、テンの通る場所や巣の入り口と天井裏に撒いたり、煙による薬剤の燻蒸などを用います。
それでも、天井から追い出せない場合は、自治体に相談して狩猟免許保持者に、小型の箱わなを設置してもらい、エサを撒いて捕獲します。捕獲には許可と免許が必要です。
忌避剤や燻蒸、捕獲によりテンを追い出した後は、フンの清掃と消臭と消毒をします。天井板などで腐食したり破損された部分があれば修理して、テンの入ってきた侵入口を探し、屋根瓦と壁の隙間や他を点検して塞ぎます。
参考
野生鳥獣被害防止マニュアル、中型獣類編、p72〜73、テン:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/H29_manual_tyuugata_jyuurui/attach/pdf/180330-4.pdf
このFAQにコメントがあればお願いします。