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ヌートリアはどこにでもいるものなのでしょうか?山、水辺といったように好む場所はありますか?
ヌートリアはチリ・アルゼンチン・ボリビア・ブラジル南部などの温暖な地域が原産地の特定外来生物で、国内では西日本の流れの緩やかな大河川や湖沼、水路やため池などが多い地域に定着しています。
さらに、川幅が2m以下の渓流のような水辺や、海水の混じる河口や海岸近くの水路も含めて、広範な水域に適応しています。
また、水辺から少し離れた雑草の茂る休耕地でも、住みかにする個体が数多く見られます。
巣穴は土を掘り、その周辺の水辺の草をエサにするために、土で護岸された河川やため池などの場所を好みます。コンクリート護岸の水路では生息しにくいものの、そこを移動ルートにして水田とつながる排水管に住む場合もあります。
危険を感じると水中へ逃げ込むため、通常はほとんど水辺を離れません。しかし国内では天敵がいないこともあり、水路を伝って巣穴から100m以上離れた、水の涸れた水路や、水域から離れた草地まで行くことがあります。
季節によりエサとなる水辺の植物環境が変化する場合は、それに応じて活動している場所も変わり、冬には安定した水域の河川に集まり、夏は逆にエサの得られやすい水田や用水路などへ広がっているものと推測されています。
参考
ヌートリア被害対策マニュアル、H22年、岡山県
http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/107080_342534_misc.pdf
鳥獣被害対策マニュアル、ヌートリア、環境省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/pdf/data5.pdf
ヌートリアの基礎知識、参考資料1、鳥取県
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/253861/boujyo_shishin_all.pdf
活動場所 :高知県
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