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アライグマが爆発的に増えているそうですが、なぜなのでしょうか?
夜行性で繁殖力の強いアライグマは、数が少ない時には、農作物の被害もハクビシンやタヌキ、カラスなどによるものと思われてしまうことも多いです。しかし、数が増えた後では急に目立つようになり、爆発的に増加したと感じやすい動物です。
原産地の北米での生息密度は1〜27頭/km2ほどで、ワシントンDCの公園では125頭/km2という記録すらあります。日本では神奈川県の13.8頭/km2が最高であるため、国内では今後も増える余地が十分にあります。
繁殖は、1歳から年1回の3〜4頭を出産し、子の死亡率も35〜48%と比較的低く、2歳以上では100%近くが繁殖し、高齢でも維持されます。個体数が急増中ではメスの比率が高くなります。
野生の自然状態では平均寿命が約5年ですが、飼育下では22.5年という記録もあり、栄養状態のいい都市の農地に居つく場合は寿命が延びると考えられます。
エサの食性も幅広く、さらに冬季は活動量が低下して、北海道でも厳しい冬を乗り越えて生息地と数が拡大しています。
国内では年率48%で増えると環境省では試算されており、仮に10頭の生息で対策が無い場合、10年後に500頭、20年後には25,000頭以上になると計算されます。
参考
アライグマ防除マニュアル、関西広域連合
https://www.kouiki-kansai.jp/material/files/group/10/1448880620.pdf
捕獲個体の分析(年齢・繁殖・食性)、兵庫県http://www.wmi-hyogo.jp/publication/pdf/mono01/chapter_3.pdf
地域からアライグマを排除するための手引き、環境省
https://www.env.go.jp/nature/intro/3control/files/racoon_hokkaido.pdf
アライグマ等防除ハンドブック、第1編、環境省
https://www.env.go.jp/nature/intro/3control/files/racoon_chushi_02.pdf
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