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アライグマが好むような環境はどのようなところですか?都市部にもいますか?
アライグマは、原産地の北米の自然では山岳地帯から砂漠までほぼ全域に分布し、国内では、人が入りにくい山間部の森林や農村、市街地、都市部のビルまで、広範囲に生息しています。
自然な環境では森林の水辺を好み、川に沿って分布を拡大するため、水場は欠かせない生息条件です。ため池、水の入った休耕田、山間地の渓流も好んで活動します。ザリガニやカエルなども得やすいため、年間を通じて水辺に依存しています。
環境への適応力の高さから、スギやヒノキの植林地や広葉樹林、竹林でも生息し、特定の植生に依ることなく、季節により得やすいエサのある、さまざまなところで生息しています。
繁殖には他の動物が掘って放棄した穴や岩場の隙間、樹洞などを使うものの、こうした自然環境が不十分な場合は、人家の天井裏や物置、畜舎、土管内なとも使われます。特に春先には出産と子育てのために、農地に近い建造物もよく利用します。
繁殖期以外は雌雄が単独生活をし、通常メスは子供を連れて行動します。特定のナワバリはなく、複数の個体が生活圏を重ね持ち、エサ場も共有していますが、タヌキなどの食性の似た動物は生活圏から追い出します。冬眠はしないものの、冬は活動量が減少します。
参考
アライグマ防除マニュアル、H26年、石川県
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/sizen/gairaishu/documents/ishikawa_araiguma_manyuaru.pdf
アライグマ防除マニュアル、H27年、関西広域連合
https://www.kouiki-kansai.jp/material/files/group/10/1448880620.pdf
アライグマ等防除ハンドブック、第1編、1-8〜1-11、環境省
https://www.env.go.jp/nature/intro/3control/files/racoon_chushi_02.pdf
地域からアライグマを排除するための手引き、p14、環境省
https://www.env.go.jp/nature/intro/3control/files/racoon_hokkaido.pdf
平成26年度 特定外来生物(アライグマ)生息状況調査報告、福島県
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/143535.pdf
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