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猿対策の専用の電気柵があると聞きましたが、どんな特徴がありますか?
従来型のネット式サル用電気柵は、高さ2mのネットに柵線が編み込んであり、3段式ではネットの上部に電源線(+)1本とその上下にアース線が1本づつあります。他に6段式があり、ネットの下から上まで全体に柵線が6本編み込んであります。
6段式では柵線が下から、柵線1、アース2、柵線1、アース1、柵線1の順に交互に配置されて、サルがネットを登ると、手足のどこかで必ず感電するよう設計されています。
ネットの接地面はトラロープなどを通してペグで地面に固定します。しかし、人用の出入り口は接地部をペグで固定できず、そこからサルが侵入しやすい隙間ができてしまいます。
設置する場所の近くに立木や電柱があると、そこを伝って侵入しやすいので、配置を工夫する必要があります。
多くの電気柵と同様に草刈り管理が必要です。その際は機械でネットを切らないように、作業中はネットの裾を巻き上げておきます。またタヌキやアライグマなどの野生獣が噛み切りや破損が起こすので、定期的な点検と補修が必要です。
柵線だけのタイプも同様に電源線とアース線を交互に張ります。この方式では線の間から侵入されやすいので本数を7〜8本に増やして間隔を狭くします。
参考
従来型のサル用電気ネット柵(p78〜80)、農水省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/h19_03/pdf/3-2.pdf
活動場所 :宮城県
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