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アナグマはどのような場所に、地域に生息していますか?
アナグマは山間部のゆるい斜面や人里に近い平地に長い巣穴を広範囲に掘って生息し、その長さが15mにもなることがあります。
しかし近年には人里で手入れがされなくて放置された竹林が目立ち、その豊富で密な地下茎を使って巣穴を掘り、人里近くに生息するのが見つかっています。
さらにその近くの農地に好物の甘味のあるカキやイチゴ、スイカやトウモロコシがあれば夜に出没して食害します。
手入れの入らない竹林がそばの空き家を囲うように拡大していけば、その空き家の床下などでも風雨をしのげる格好の棲家となり、人里がいっそうアナグマの格好の適地となっていきます。
しかし全国的にはタヌキやキツネと比べれば狭い範囲に分布しており、ほとんどは森林部に限られています。むしろ森林開発でアナグマの生息環境は悪化しているところもあり生息地域は縮小傾向にもあります。
栃木県では分布域の狭まりと生息数の減少から、現在は狩猟禁止の処置が取られています。
アナグマは行動や生態にまだ謎の多い動物でもあります。また似たような中型動物のタヌキやアライグマとも間違えやすいため、農作物の被害調査にあたってはカメラトラップを用いるなどの正確な把握も必要です。
参考
野生鳥獣被害防止マニュアル - アライグマ、ハクビシン、タヌキ、アナグマ - (中型獣類編)
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/H29_manual_tyuugata_jyuurui/attach/pdf/180330-4.pdf
参考資料5 ★狩猟鳥獣の生息状況 環境省
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort6/effort6-1/ref05c.pdf
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