同じことで困っている人はたくさんおられます。質問するだけでも貢献に繋がります。
イノシシは日本中どこにでもいるんでしょうか？
イノシシの生息域はこれまでは西日本が中心で、生息調査では昭和53年から平成26年間での36年間で生息地域が1.7倍に増えています。
さらに従来では確認されていなかった東北や北陸地方でも生息が確認されて広がっています。しかし日本中にいるとは言えません。
このように多雪地域とされたところでも近年の温暖化により積雪量が減少し冬季の積雪期間も短くなって、イノシシの生息域が拡大しやすくなりました。
また中山間地域などでは耕作放棄地や管理できない果樹園なども増えて、より遠くに移動するための経路になりやすくなっています。
また、瀬戸内海の離島でも、これまでいなかったイノシシが新たに発見される例があり、海を泳いで渡っていると考えられています。
イノシシは繁殖力も高く自然増加する率の年変動が大きいために生息数を正確に掴むのが難しく個体数の調査がしにくい動物です。そのためにどこから生息地が広がっているのかも正確につかめません。
さらに狩猟や有害駆除での個体数管理の効果がわかりにくいため、地域での被害防除の対策が重要になっています。
参考
全国のニホンジカ及びイノシシの生息分布拡大状況調査
https://www.env.go.jp/press/files/jp/26915.pdf
第３章 イノシシの生態と被害対策－東北地方の課題－
http://www.maff.go.jp/tohoku/seisan/tyozyu/bousisaku/yobou/pdf/06_chapter_3.pdf
このサイトには他にもイノシシの生息域についての質問も投稿されています。参考にしてください。
秋田や山形などの北東北にもイノシシって生息しているんでしょうか？
https://chojugai-qa.com/1454
イノシシって北海道に生息しているのでしょうか？
https://chojugai-qa.com/1009
このFAQにコメントがあればお願いします。
運営FAQさん
愛知県では、知多半島にはイノシシは確認されていませんが、三河湾を挟んだ対岸の渥美半島には生息しているようです。豚コレラの感染源として恐れられています。
ご紹介のイノシシの分布図では、拡大しないと、はっきりと分かりませんが、当たり前ことですが、以上のように愛知県でも、その他各県でも県内で分布に、偏りがあるようです。野生動物は、分布の全数調査は、無理なので統計的な手法で分布を推測するしかありませんが、その基礎となる調査も難しい様です。以前NHKの放送で熊の生息調査で、カメラと発信機をクマに付けて放つということをやっていました。今まで不明だったことや、誤った推測が解明されたようです。
本来は人員と予算をこのような研究に振り向けるべきです。一つには政府の誤った科学政策や、理工系や応用科学偏重の財源分配や、基礎科学や人文科学が、なおざりにされていることの、証左だと思っています。なにせ漢字にルビを振ってもらわないと、官僚の書いた答弁書読めない大臣が国家予算の統括者という国です。
yamada kakasiさん、情報ありがとうございます。
イノシシについては地域によって多い、少ないがあるでしょうね。地域でどのようにイノシシが活動・移動しているかのような詳しいことまで調査しているところは少ないように思います。イノシシ自体の研究もあまり進んではいないようです。これから必要になってきますね。
