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キョンは千葉県や伊豆大島に生息しているそうですが、どんなものを食べるのでしょうか?
活動場所 :岡山県
活動場所 :熊本県
キョンは森林に生息する小型の草食獣です。ニホンジカと生息する場所が重なり、常緑広葉樹の木の葉を好み秋にはカシ類の堅果も食べます。
樹皮や枯葉はむしろ少なく、ニホンジカよりも質のいい食物を選んでいます。また常緑亜高木のカクレノミも好み、ニホンジカが嫌う山野草のアリドオシも食べるために自然の植生への影響が危惧されています。
さらに数の増加で田畑のイネやイモ類、大豆の新芽、トマト、スイカ、イチゴなどの農作物への被害が出ています。人家の庭にも侵入して花壇の花や植木の葉を食べているのも発見されています。
伊豆大島では国が絶滅危惧種として指定し保護を進めているキンランや東京都の指定のギンランの食害がひどくなり地域の貴重な植物への影響が現れています。農作物では特産品の葉物野菜のアシタバへの被害が大きく、他にミカン、柿、キュウリや椿油用のツバキでも食害されています。
食害を防止するためには侵入防止のためには金網と上部の電気柵を複合させた形が有効でイノシシやシカ対策がキョンにも効果的です。
イギリスでは移入されたキョンが森林の中の樹木の新芽を好んで食べて、木の生え変わりができなくなったことなどが報告されています。
参考
千葉県キョン防除実施計画
https://www.pref.chiba.lg.jp/shizen/choujuu/kyon/documents/kyonkeikaku.pdf
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