Question

千葉県はキョンの被害が大きく対策を行なっているようですが、他の地域では聞いたことがありません。なぜ千葉県だけで被害が出ているのでしょうか？

Answer 1

キョンの原産地は中国南東部と台湾です。外来種です。

日本には千葉県勝浦市の民間の観光施設で飼育されていたものが逃げ出して千葉県南部の山間地や平地に野生化して広がったと推定されています。

今では房総半島南部の9市町に広がり、平成14年には約1000頭だったものが平成28年までに50倍の約5万頭になりました。まさに爆発的な増加です。

少し古い資料ですが、生息域も広がっているようです。

[image="https://d2i75jtrxn9ejf.cloudfront.net/004/452174591150053567.png"]

千葉県の他には東京都の伊豆大島でも生息しています。都立大島公園内の動物施設で飼育されていたものが昭和45年の台風で柵が壊れて逃げ出し、天敵がいない環境で増え続けましたと考えられています。

キョンは森林や平地林に生息していて単独で行動します。大きさは中型の犬ほどの10kgから15kgくらいで、ホエジカと呼ばれるほど犬のような声で啼きます。繁殖期はなく、年率で36%もの繁殖力があると推定されています。

今では特定外来生物の指定により、飼育や保管、輸入や販売も原則的には禁止され、野外に放つことも禁止されています。

駆除が急がれていて銃器による方法を主に、部分的に罠に掘る捕獲が実施されています。

またヨーロッパでは野生化したものは駆除され、現在はイギリスのニューフォレスト国立公園でわずかに生息しているだけです。

参考

千葉県キョン防除実施計画

https://www.pref.chiba.lg.jp/shizen/choujuu/kyon/documents/kyonkeikaku.pdf

Comments

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Answer 2

そもそもは、中国からの外来生物で、伊豆大島や房総半島に見られます。体にダニをくっつけてばらまきますので、農林業被害の他に健康被害も懸念されています。日本では動物園などで飼育されていた個体が逃げ出し野生化。外来生物法により特定外来生物に指定されたため、許可なく日本国内に持ち込んだり国内で飼育したりすることは禁止されています。千葉県と伊豆大島の両地域では、キョンによる農作物被害が発生しています。自然植生の食害も懸念され、ニホンジカの不指向性植物もたべます。さらに、庭にまで侵入して樹木や花を食べたりします。千葉県では大きな問題となっています。

Comments

９０１潜さん、回答ありがとうございます！