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現在は駆除されたイノシシや鹿のほとんどが廃棄されています。
ジビエ、猪肉の活用が求められています。栄養で見た場合、どのような特徴があるのでしょうか?
猪肉は牛や豚に比べて高タンパク低カロリーです。
ジビエだからといって栄養的に劣っていることはなく、むしろヘルシーと言えます。
同じジビエの鹿肉と比較すると、100gあたりのエネルギー(kcal)は約2倍、脂質は約5倍とダイエット食には向いていませんが、栄養素に関しては鹿肉よりも優れているものもあります。栄養素の面で特質すべきは鉄、亜鉛、ビタミンB2、ビタミンB12です。
牡丹鍋のように、郷土料理としても親しまれてきたイノシシですが、知名度はあるものの食べたことがある人は少ないのが現状です。
近年の駆除数の増加と健康志向の高まりなどの背景からもっと見直されても良いでしょう。
日本ジビエ振興協会さんの資料から、栄養素について紹介します。詳しくは下のリンクから資料をみてください。
・鉄(2.5mg)※
猪は筋肉が発達しているため鉄を多く含んでいます。鶏ももや豚ももの約4倍含まれており、猪肉を100g食べるだけで1日の推奨量の約30%を摂取することができます。
・亜鉛(3.2mg)※
亜鉛は鹿肉、鶏もも、豚ももと比べて最も多く含まれています。鶏もも、豚ももの約1.5~2倍で、鹿肉よりも0.3mgほど多いです。1日に必要とされる量の約30%を摂取することができます。
・ビタミンB2(0.29mg)※
皮膚や粘膜の健康維持をサポートするビタミンB2は、猪肉100gあたり0.29mg含まれています。鹿肉の0.35mgと比べると少ないですが、それでも1日の推奨量の約30%を摂取することができます。
・ビタミンB12(1.7mg)※
赤血球中のヘモグロビンを合成するのに必要なビタミンB12は、猪肉100gあたり1.7mg含まれており、鶏もも・豚ももの約6倍です。1日の必要量のなんと71%を摂取することができます。
※可食部100gあたり
参考
日本ジビエ振興協会 資料
http://www.gibier.or.jp/wp-content/themes/gibier.or.jp/images/contents/handbook/handbook05.pdf
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